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麻布大学動物トレーニング実習へのフード支援

麻布大学の動物トレーニング実習では、基礎トレーニングから始まり、実際の"人間社会との共生"を目指して、伴侶動物としてふさわしい犬になるまでトレーニングすることを目的としています。マースジャパンはこの実習に必要なドッグフードを無償提供しています。

実習に参加する学生は、5~6名で1頭を担当し、5月あるいは6月から11月まで連続して犬のトレーニングを行います。スタッフが指導しながら、学生達自身が担当犬の問題点を抽出し、問題解決をするためのトレーニング計画を立て、毎日、朝、昼、夕方にそれぞれ30分-1時間のトレーニングを行います。トレーニングは毎日実施し、犬の状況によっては、定期的なトレーニングとは別にプログラムを作成するなどして、再社会化を完成させます。

最終的に訓練の終了したイヌは里親希望者に譲渡します。実習の中に、里親希望者を募集し、応募の中から適切な新しい里親を決定、さらにその里親希望者の生活スタイルに合わせたイヌの再訓練を行い、最終的に譲渡します。譲渡後も密な連絡を取り、その後の犬の状態の追跡調査を行います。

被災動物の受け入れは5月から始まりました。麻布大学獣医学部伴侶動物学研究室 菊水教授は「地震が起き、当然人々の生存に関する報道がされる中、『ペットの問題が遠からず大きくなる』と思い、すぐ研究室内で対応を話し合った。実際に現地を回り、状況を確認したうえで、福島県の保健所と協力し、飼育放棄された11頭の犬を引き取ってきた。」と、当時を振り返ります。

被災地では多くが屋外で飼育されており、また震災によるストレスや飼い主からの隔離、放浪せざるを得なかった状況など、トラウマを抱える犬が多くいます。そのような状況下でも、生徒たちは根気強くトレーニングを続けていきました。

生徒の皆さんに実習の感想を伺うと「ほとんどしつけられていない状態から、トレーニングを通じていろんなことができるようになっていくのが嬉しい」「自分たちで話し合い、トレーニング方法を考えて、実施すると、このコ(担当する犬)も応えてくれる。とてもやりがいを感じる。」と実習に参加した喜びが多く聞かれました。中でも一番の喜びは5月に受け入れた被災犬の多くに里親が見つかり、温かい新しい家庭に引き取られたことです。「全国紙などで取り上げられたことで、問い合わせをいただいた。次は必ず幸せになってもらいたくて、慎重にマッチングを行ったが、家庭の中に入ったらもっといい子になったと聞いている。飼い主さんの愛情にかなうものはないですね。」と菊水教授が笑顔で話されていたのが印象的でした。

11月2日にさらに10頭の犬を福島より受け入れました。新しい家族のもとでの幸せな生活を目指して、実習生たちは毎日トレーニングを続けています。

福島県では、避難区域で離され、次第に野生化し、扱いにくくなった犬たちが増えているそうです。また野生下で新たに子犬たちも生まれ始めており、こちらも人間社会にまったく社会化されていない状況へと移行しつつあり、次第に悪化しているという報告もあります。「どうにかすこしでも貢献したい」と教授・生徒が一丸となって取り組んでいるこの活動をマース ジャパンは引き続き支援していきたいと考えています。

麻布大学の活動詳細は以下よりご確認いただけます。
【麻布大学】麻布大学動物応用科学科 動物トレーニング実習について

なお、麻布大学では現在トレーニング中の被災犬の里親を募集しています。詳しくは以下をご確認ください。
【麻布大学】里親募集中の犬の紹介